こんにちは!
服とスノーボードの店 レイブ前橋の だいき です🙋🏻
めっきり寒くなって厚手のものに目が行きがちかと思いますが、厚手じゃないのにこの時期でも地味に売れているシャツがあります。
(もうタイトルでネタバレしていますが)そのシャツとは、remillaのデルタシャツ!
今回の記事では「何故このシャツが今売れているのか?」掘り下げてみようと思います。
この記事を最後まで読むと「え~、このシャツは買っとくべきだわ~」となるかもしれません。笑
既にゲットされた方も「そうだったのか!」という話がある、かも?しれません。
remilla デルタシャツのディテール
店頭で接客をしていると「remillaといえばシャツだよね~」という方が多いんです。
細かな部分へのこだわりが詰まっているのを無意識で感じていただけているのかなと思ってます。
試着していただいて「あ、なんかいいね~」と感じていただけるのが1番なのですが、通販だと試着もなかなか難しいので、今回は細部についても言語化して掘り下げてみます。
生地の特徴と色展開
デルタシャツに使用されている生地はコットン100%のデニム生地。
デニムと言ってもジーンズのように厚い生地ではなく、薄手のジャケットに使われるくらいの厚さです。
カラーは3色展開で、画像の左から順にナチュラル、グレイ、インディゴ。
この3色はそれぞれ染め方が異なっておりまして、各色の特徴はこんな感じです。
- ナチュラル→ 染められていない生地の色。少しベージュが入ったような白(生成り色)で、糸に混入した細かい綿殻が雰囲気抜群。
- グレイ→ 縦糸をグレイ、横糸をブラックにそれぞれ硫化染めした糸で織られており、立体感のある表情が魅力。
- インディゴ→ 縦糸と横糸をインディゴで染めた糸で織られており、深みのあるインディゴ色が特徴。
硫化染めとインディゴ染めは着用と洗濯を繰り返すほどにアタリが現れてきて、雰囲気よく変化していきます。
どの色も表情が異なるので、別の商品なんじゃないかと思うくらいそれぞれが魅力的です。
今回のエリはキリッとしている
remillaのシャツのエリは小振りでおとなしい雰囲気の作りのものが多いのですが、今回は少し異なるようです。
いつもよりは大きめで、角も少し鋭角な作りとなっています。(と言っても一般的なシャツよりは優しい印象ですが)
いつものremillaのシャツは「シャツ、だよね?」と思うくらいさりげないエリなので、すごくカジュアル。
今回のデルタシャツはキリッとした雰囲気も感じさせてくれるので、シャツ感がしっかりあります。
パッと見でわかる大きなポケット
このシャツの1番の特徴と言ってもいいのが、フロントの大きなポケット。
物をたくさん運ぼうとしたときに、着ている服の裾を握ってカゴ代わりにする仕草から着想を得た形とのこと。
(ぼくは昔々、親戚の集まりで叔父さんから自販機でビールを買ってくるように頼まれて、Tシャツの裾を握ってたくさん買って帰ったことを思い出します。笑)
三角形の部分が大きなポケットになっており、左右で1つずつ独立しています。
手や荷物をスッと入れられる角度になっていて、とても使いやすい大容量ポケットです。
大きなポケットに隠された小さな秘密
そして、この大きなポケットには秘密が隠されていたりします。
布には面白い特性がありまして、縦方向に引っ張ってもあまり伸びませんが、横方向には少し伸びて、バイアス(斜め)方向にはもっと伸びるんです。
(生地の織り方によって異なりますが、上記の特性を持っている生地が多いです。)
シャツの身頃は型崩れを防止するために、上の画像の①のように縦方向に使われています。
それに対して、このシャツのポケットの布は画像の②のようにバイアス方向。
一般的な感覚だとポケットの布も縦方向に使うのですが、デザイナーはあえてバイアス方向にしたとのこと。
バイアスで使うことによって、着用を繰り返した時に生地が緩んで立体感が現れる。
その緩みが服とその服を着た人自身を魅力的に見せるんだそうです。
ポケットの入り口には補強の布
ポケット部分を裏返してみると、ポケットの入り口部分には補強の布が縫い付けられています。
手や荷物を入れた時に身頃が破れないようにしているわけですが、それだけではないんです。
ここに縫い目が入ることによって、そこにアタリが現れて全体の印象が引き締まります。
グレイやインディゴは特にアタリが現れやすいので、この縫い目があるかどうかで表情がかなり変わります。
袖先には小振りなカフスとギャザー
remillaのシャツの人気の秘密は袖先にもあったりします。
カフスが小振りなので「シャツ!!」という感じが和らぐんです。
カフスがしっかりしすぎていると見た目も着心地もカチッとしすぎてしまって、日常着として着るにはスタイルが狭まってしまうんです。
フォーマルな場面ではシャキッとしてかっこいいんですけどね。
そして袖先にはギャザーも寄せられています。
このギャザーがあることで腕周りに程よいゆとりを与えてくれて着心地が良くなります。
もちろん、ボワッとしすぎて野暮ったくなる感じにはなっていないのでご安心ください。絶妙な塩梅のゆとりです。
手に馴染む少し窪んだボタン
カフスやフロントには、こんなボタンが使用されています。
中央に向かって少し窪んでいて、表面にはマット加工が施されています。
このボタンがなんとも手触りが良くて、さらに窪みのおかげで手に馴染んでしっくりくるんです。
ボタンが変わるだけで全体の印象はガラッと変わってしまうのですが、今回のボタンのチョイスもバッチリです👌🏻
気になる透け感(ナチュラルのみ)
シャツ選びで意外と忘れがちなのが、生地の透け感ですよね。
今回は色展開がナチュラル、グレイ、インディゴなので、濃色であるグレイとインディゴは透け感とは無縁です。
なので、ナチュラルの前立ての間にremillaの下げ札を差し込んで写真を撮ってみました。
いかがでしょうか。全く透けないわけではないのですが、けっこう透けにくい感じがします。
余談ですが、お仕事等でスーツを着る方はワイシャツの下に何を着ていますか?
白のタンクトップやTシャツだと逆に透けてしまうので要注意ですよ🫢
ご自身の肌の色に近いものをご着用くださいね。
(肌の色だからといって、絵の具の肌色みたいな色だと明るすぎる場合があるので要注意です)
ぼくの場合はremillaのBDタンクトップ(サンドピンク)が今のところの最適解です🙌🏻
コーディネートについて
着こなしの例があったら参考にしていただけるかなと思ったので、2パターンのコーディネートを組んでみました。
コーディネートといってもただサクッと着ただけなんですが、それでも様になるからさすがです。
上のコーディネートはシャツをジャケット感覚で羽織っているもので、春先や秋口に重宝してくれる感じです。
下のコーディネートはシャツをアウターの内側に着ています。冬のスタイリングはこちらですね。
インナーとしてもアウターとしても活躍してくれるところが、地味に人気の秘密な気がします🙌🏻
このシャツについて話している動画のご紹介
このシャツについて話している動画もございます。
動画の方が生地感だったりサイズ感だったりがわかりやすいかもですので、お時間のある方はぜひチェックしてみてくださいませ🙇🏻♂️
おわりに
つらつらと書き綴ってみましたが、いかがだったでしょうか。
寒くなってアウターなどの厚物に目が行きがちな中で、常連さんたちから選ばれるシャツ。
細かな部分にもこだわりを感じられて、秋から冬、そして春先まで着られるところに魅力があるのかなと思います。
経年変化も楽しみですしね🤭✨
「そういえばシャツは買ってなかった!」という方は、この機会に是非ゲットしてくださいませッ🙌🏻
それではッ!
【 レイブ前橋の心構え 】
「ハッ」と「ニコッ」と「カッコいい」。
服とスノーボードで心豊かに。
置いてあるだけじゃわからない、
モノの魅力を伝えて「ハッ」。
スタッフの顔が見え、
楽しくお買い物できて「ニコッ」。
買った服を着てたら言われた「カッコいい」。
そんな体験を提供しつつ、
四季一生のライフスタイルを
豊かにするために邁進してまいります。
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