サステナブルでありながら、快適な着心地も提供してくれるという優秀な素材について、ヘンプの服の取り扱い歴25年の当店の目線で、要点を絞りながらサラッと書いてまいります。
ヘンプの服を愛用している当店のお客さまも、復習がてら読んでいただけたら嬉しいです。
「ヘンプの服の着心地を知りたい」
「コットンとなにが違うの?」
など、そんな疑問にお答えします。
コットンよりも気持ちいい!?ヘンプの服の特徴。
ヘンプという素材には、コットンにはない機能性がたくさん詰まっております。
今回は難しい説明などは極力省いて、着て実感しやすいポイントに絞ってご紹介します。
「お、その機能性いいじゃん!」というものが1つでもありましたら、ぜひヘンプの服を普段のコーディネートに取り入れてみてくださいね。
天然の抗菌作用で夏でもニオイにくい
「ヘンプ」という素材は天然の抗菌性や制菌性に優れているので、ニオイの原因となる雑菌の繁殖を防いでくれて、コットン100%の生地よりもニオイにくくなっています。
具体的には汗による嫌なニオイを発生させる「アンモニア」「酢酸」「イソ吉草酸」に対しても消臭効果があるので、汗をかきやすい夏の暑い時期でもニオイを気にせず気持ちよく着用していただけます。
汗をかきやすそうな日、ニオイを気にしたくない大切な日には、ヘンプの生地を選ぶことで肌にも気持ちにも快適な時間を過ごしていただけますよ。
夏は涼しくて、冬は暖かい。矛盾する不思議な機能で快適
ヘンプの繊維にはユニークな特徴があるので、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。
顕微鏡でヘンプ繊維の断面を拡大してみると中が空洞になっています。
いわゆるストロー状になっていて繊維の1本1本の内側に空気の層があるため、これが断熱材のような役割を果たしてくれて外気温を伝えにくく、夏は涼しくて冬は暖かいという矛盾しているような作用を生んでくれています。
この説明を聞くと、なんだか夏は熱がこもってしまいそうですが、ヘンプには吸汗発散作用もあるので、そうはなりません。
身体の表面に現れた汗の水分を素早く吸って発散してくれるので、打ち水のように熱を奪ってくれつつ、不快な蒸れも防止してくれるんです。冬は冬で重ね着の際の蒸れが軽減されるので、1年を通して快適に過ごしていただける生地ということなんですね。
ヘンプが含まれたデニムのパンツなど、万能選手ですね!
ヘンプを混ぜすぎない絶妙な配合のおかげで気持ち良さをさらにアップ
ヘンプは他の素材と組み合わせることで相乗効果を生み出します。
例えば、商品によってはヘンプ100%ではなくオーガニックコットンやバンブー、ポリエステルなどを混紡している場合があります。
ここまでの話を読んでいただくと「ヘンプが多い方が機能的なんじゃない?」なんて思ってしまいがちですが、ヘンプを多くしすぎるとゴワゴワしたり、場合によっては色落ちが酷くなったりするので、コットンやバンブーなどを混ぜて着心地や堅牢性を調整しています。
実は、この「ヘンプ以外の素材に何を使うか」が各ブランドの腕の見せどころなんです。
ペットボトルを再生したポリエステルを混紡してさらにサステナブルにしてみたり、バンブー(竹)を混紡してしなやかな生地感にしてみたりと、配合する素材や割合によって個性が現れるところでもあります。
様々な素材にヘンプの機能性をプラスして、他ではなかなか味わえない気持ちの良い着心地を作り上げています。
着心地の滑らかさを重視するなら「コットン多め」、サラッと爽やかな着心地なら「ヘンプ多め」といった具合にそれぞれの特徴が現れます。
当店レイブ前橋では、各商品ページの説明欄に生地の混率を記載しておりますので、そちらを参考にして服選びしていただくのも、通な感じがしていいですね!
おわりに
この記事ではヘンプという素材の特徴についてご紹介しました。
抗菌作用や快適さなど、ご自身の用途やお好みに合わせて基準を作ることで、ご自身にピッタリな1着を見つけていただけるようになるかと思います。
ヘンプという繊維が持つ機能性について書こうとすると、あれもこれもと長くなってしまうのですが、今回は短く簡潔に伝わりやすいように心がけて書いてみました。
抗菌性や堅牢性について細かな数値のデータもあったりするのですが、ややこしくなるので省略しちゃいました。
なので、もし何かご不明な点やご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
しっかりと対応させていただきます!
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